新・シール機の導入
この度「令和4年度 高知県競馬組合 地域福祉振興基金助成事業」に応募して、
【機器の導入による作業環境の整備】事業で助成をいただきました。
弊所B型の作業において、商品を入れたビニール袋を加熱シールする行程があります。
これまでは手押しタイプのシール機で作業を試行していましたが、助成を得て
新たに電動タイプのシール機を導入しました。
旧シール機(手押しタイプ)の困難な点
手押しタイプの場合、下記が挙げられます。
- 片手で製品を保持し、残りの手でバーを引き下ろすという身体機能が必要
- 使用者は両手が使える人に限られ、片麻痺の人には難しい
- 加熱シール行程で、押さえる力や時間の加減が重要な要素
- 身体機能に加えて判断機能が求められ、難しい
新シール機(電動タイプ)の特徴
手押しタイプで必須だった身体機能および判断機能を自動化することで、
より重度な利用者も、この作業をできるようになりました。
今回導入した電動タイプには”予測加熱制御機能”があり、
シール仕上がりが非常に安定しています。
これにより、作業者の習熟が不必要となり、未経験でも
多くの利用者が作業に参加することが可能となります。
また、製品を置くテーブルがあるため、製品本体を保持する
必要が無く、手指機能が低下した利用者も問題なく作業を
行うことができます。
まとめ
このような”機器の導入による作業環境の整備“は、どのB型作業所でも可能です。
その結果として、作業に取り組みたいと希望している多くの障がい者自身の
希望に添った作業参加が可能となり、社会資源の整備にもつながると考えられます。
参考
こうちボランティア・NPO情報システム – ピッピネット | 助成金情報